より良い自分とは

先日マインドフルネスのセッションをさせていただいた方は現在海外にお住いの方でした。

私も同じように家族に帯同して海外に住んだ経験があるので、セッション後そうしたことに話が及んだのですが、お話をする中で、私もその時の気持ちがだんだん蘇ってきました。

家族の都合で海外に行くということは、自分自身のキャリアは中断されることになります。
だから行っている間、「帰ったらどうするか」ということは常にどこか意識するテーマでした。
特にある程度現地の生活に慣れて、時間にも気持ちにも余裕が出てきたころがポイントで、
「せっかくのこの期間に何かスキルを身に着けておいたほうがいいんじゃないか」
というような考えが浮かび始めるのです。
その期間を利用して資格をとった、とか勉強をした、とか、
いかにも有意義に時間を使った(と聞こえる)人の話を聞くと、
私も何かしなきゃ!と思って焦ったりすることもありました。

海外でなくても、産休・育休の時も同じようなことを考えた記憶があります。

とにかくぼーっと過ごしている時間は「もったいない」ので、「有意義な」ことをしなくては、
もっと「自分を高める」ことをしなくては、と思ってしまっていました。

でも、そもそも「自分を高める」、ってどういうことでしょうか。
たくさん知識を身に着けて、資格をとって、キャリアを築くことでしょうか?

もちろん、それがその人にとっての道であることもあります。

問題は、単に「何かしなきゃ!」と焦っている場合です。
それは結局不安や周囲の情報に惑わされて、自分自身を見失っている状態だからです。
自分の希望はともあれ、世間的に正解っぽいと思えることに自分を当てはめようとしているといえるかもしれません。

「自分を高める」というのは、何かを付け足していくことではなく
むしろ、自分を解放していくことではないかと思います。
ああしなきゃ、こうしなきゃ、という不安や焦り、思い込みから解き放ち、
今目の前のこの瞬間を味わったり、
自分が本当はどうしたいと思っているのかに気づいたり。

海外にいたとき、「帰国したらどうしようかな」と相談したら、友人から「ぼーっとしておくといいよ。そうしたら自然と答えが出てくるから」と言われたことがあります。
その時はそんなもんなのかなあ、と思いつつ、その「ぼーっと」ができずじまいだったのですが、
今なら友達の言う意味がわかるように思います。

一度スローダウンして
頭のぐるぐるを鎮めれば、
自分の心の声が聞こえやすくなるのです。

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