マインドフルネス瞑想で自分を知る

先日マインドフルネス瞑想の個人セッションを受講いただいた方は、もともといろいろ考えすぎてしまう癖があったうえに、ちょうど年齢的な不調も重なって、夜も眠れなくなるほど大変な状況にいらっしゃる方でした。

その方が1週間後、再受講してくださいました。
そしてこの一週間のお話をお伺いすると、毎日欠かさず10分坐り続けられただけでなく、日々の生活の中でもご自身がいかに思考にとらわれていたか、本当に多くの気づきを得ていらっしゃいました。

運転する時間は考えるための絶好の時間だと思っていた、
でも考えているつもりが、結局違うことにどんどん思考が移っていっていて、とりとめのないことを考えているとか、
誰かに対しても以前にあったことを(心の中で)次々に持ち出してきてどんどん悪者にしているとか、
たくさん、ご自身の微細な心の様子まで気づかれていて驚く思いでした。

「私は本当にひどい状態だった」とおっしゃっていましたが、こうしたことは、決してこの方だけがしていることではなく、私たちみんなが無意識のうちにしていることです。

私たちは常にぐるぐる思考を回しています。そして思考が思考を呼んで、どんどん思考の世界にはまり、勝手に何かを悪者にしたり、これが理想、などと決めつけています。そうしたことが私たちに様々な不安や苦しみをもたらしているのです。

今回来てくださった方は、特にその苦しみを強く感じられたために、自分を苦しめるもととなる思考への気づきも大きかったのかもしれません。

私たちは自分自身の心の動きに気づけるようになれば、それに対処することができるようになります。
人生において、どんなに安全な道を選択しようと努力したところで、浮き沈みを避けることは誰にもできません。だからそれに対処していく術を身につけておくことはとても大切なことだと思います。

マインドフルネス瞑想と言えば「集中力」「ストレス軽減」という効果面がフォーカスされることも多いですが、(私が学ぶチベット仏教で)本来的な目的としている「自分(の心)を知る」ということの大切さも、是非多くの方に知っていただけたらなと思っています。

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