スローダウンすることの大切さ

マインドフルネス瞑想をしていると、何もせずじっとしていることがとても難しいのを実感します。そうして頭だけでもせめてどこか行きたくて、思考が次々に浮かんでくるのです。

私たちの頭は本当に忙しくて、それにつられて私たちの行動も忙しくなっています。少しでも時間が空いたら、その時間を有意義なことで埋めようとしたり、何かしないとそわそわ落ち着かなくなったりします。すき間時間に勉強したりすることは時間を有効に使っていると考えられています。

でも瞑想をしていると、そんな忙しい心を落ち着かせること、少しでもすき間を持たせることがとても大切なことに気づいてきます。立ち止まり、「今ここ」にしっかりといる時間を持つこと。とっさに反応する前に一息おくこと。

先日読んだ本に、ある世界的に有名なヴァイオリニストが地下鉄の構内で(素性を隠して)ヴァイオリンを演奏した時の話が載っていました。通勤時間にそれは多くの人が前を通ったけれど、誰一人彼に気づく人はいませんでした。みんな朝の忙しい時間帯、会社や学校、それぞれの行先に向かって足を急がせていて、ヴァイオリンに耳を傾けることすらしなかったのです。

プロのヴァイオリニストではないにせよ、私たちの身の回りには気づかずに通り過ぎていることが実はたくさんあるのかもしれません。


私が学ぶ仏教の本の中に、スピードは攻撃性、ということが書かれています。何か目標や到達点があり、そこに早く向かおうとすると私たちは攻撃的になる、という指摘には本当にはっとさせられます。どこか行くときも時間に余裕がなくて早くしなきゃ、と焦っているととにかく早く行くのに必死で、ほかのこと、他者のことに気持ちが回らなくなります。(昔電車通学していたときは席を確保するために必死だった・・・)。子育てでもそう。早く次の用事を済ませなきゃ、なんて思っていたら、疲れてごねる子どもにきつく当たってしまったりします><。ちょっと立ち止まって子どもの話を少し聞いてあげるだけで、落ち着いたりすることを知っていても。

てきぱきすること、効率よくこなすことがいいこと、という価値観の中で生きてきたので、スローダウンしようとしてもこれがなかなか簡単ではありません。

でも、これもゆっくりやれば良いのかもしれません。「ゆったりできる自分」という理想を追い求めるのではなく(これをするとスピードが出てしまうのですよね)、今の自分の状態からできることを少しずつ。することを敢えて増やさないようにしたり、一つ一つのことにもう少しだけ時間をかけてみたり、そしてもちろん瞑想を深めること、などできることから意識していきたいと思います。

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